「天国はあるんだぜ、でも誰も辿り着けないのさ」
前からずっと気になってたリリィシュシュ観る予定が、監督調べるうちこっちに惹かれて鑑賞。
江口洋介は安定にかっこよすぎるけど、初めて渡辺篤郎かっこいいと思った。こんなにかっこよかったん!?もっと早くに知るべきやった。
作中にある、「なにこれー!?戦争!?」って台詞が間違いなく正しい感想(笑)
ずっとなに観せられてる?って感じのまま進んでいくのに、エンドロールでcharaの大好きな曲聴きながら泣いてた。
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日本語、英語、中国語が入り乱れて想像つくようなつかんような世界で起きる、非現実的やのにどこかリアリティのあるストーリーをいつの間にか好きになってたんかもしらん。
みんな不器用で、冷酷で、でもちゃんと人間で、温かかった。
「天国があるのか分からない。死んだママはただ壊れていただけでどこにも行かなかった」って言った主人公に対して
「天国はあるんだぜ、でも誰も辿り着けないのさ。お前は死んで、その魂は空へ飛んで行く。ところが雲に触れた途端、雨になって落ちるのさ。だから誰も天国なんて見れないんだとさ。…それで最後に行く場所を天国って言うなら、ここが天国ってわけかい?」
って答えたフェイホンのこの台詞が好きやった。
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好き!!!とか、超面白い!!!とかじゃないのに何なんやろう、この気持ち。
どろろの「生きものが必死に生きようとして何がおかしいってんだ!」って台詞思い出した。
必死に、ただ必死に生きてる様子をずっと観てた。だから最後にこんなあったかい気持ちが残んのかな。言葉にするのは難しいけど、なんかよかった。
どこがどう良かったってちゃんと言える映画も好きやけど、なんか良かったなぁって余韻が残る映画も好きなんやもん、仕方ないな。