綺麗なジャイアン

マダム・イン・ニューヨークの綺麗なジャイアンのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

☆4.0
「何事も初めては一度だけ」

めっちゃ良かったーーーー!!
踊るインド映画とは一線を画すって書いてたのに踊るやないかーいとは思ったけど、ほんまに良かった。

英語が苦手で家族にバカにされ続けたシャシが、家族に内緒で英会話教室に通うストーリー。
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英会話教室で出会った、自分と同じく料理が得意で英語が苦手なフランス人男性、ローランとの会話。

「料理はアートだ。」
「男性が料理をすればアート、女性が料理をするのは義務。」
「違うよ、料理は愛だ。君の料理は愛だ。美味しい。みんな喜ぶ。君はアーティストだ。」

普段から「ラドゥを作るために生まれてきた」って旦那に言われてるシャシが人として尊重されてて嬉しかった。英会話教室の皆と過ごしていくうちにシャシが少しずつ、自信を取り戻すシーンが好き。誰もシャシを否定しない。
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旦那はTheモラハラ亭主関白、娘には「ママに聞こえても大丈夫だよ、どうせ分からないから」って侮辱される。


「勉強は教えてあげられるけど、
どうやって教えたらいいの?思いやりは。」


一番の理解者であってほしい家族と対等の関係じゃない事に涙してるシャシと、自分が重なって泣いてしまった。
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《シャシと重なった自分の話^_^;》

私の彼氏は英語と日本語が話せる韓国人で、
常々「日本人の英語はおかしい」って言われる。
というか、ほんまに悪気なく笑われる。

英語も韓国語も分からんくて、彼氏が友達とか家族と話してるのも訳してもらわな分からへん。一緒に出かけた時に外国人に尋ねられても代わりに答えてもらう。

喧嘩しても何しても、感情的にならずに常に日本語でどう伝わるか考えてから会話してくれてることに(あぁ、対等じゃないな)って、そう感じる時も多くて、地道に韓国語を勉強してる私にはシャシが、なり得るかもしらん未来の自分に見えた。

もし、結婚して子供できたら彼氏に英語と韓国語は頼もう!とか最初はそんな事考えてたけど、そしたら子供と彼氏の間だけで伝わるようになって自分は日本語で話して《もらう》立場になってしまう気がした。

シャシや…まさにこれや…:(´◦ω◦`):

自分のレベルに合わせてもらって会話される悔しさが痛いほど分かるから、自分も同じレベルにならなあかん。
この映画を観て、頑張ろうって思えた。

一緒におる人と対等になりたい。
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《見てもそんなに支障ないけど一応ネタバレ》
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シャシの結婚式のスピーチであった、

「人生は長い旅です。
妻は時に旦那より劣っている、
旦那は妻より劣っている、
そう感じる時があるかも。
でも対等になるように
お互いが助け合えば大丈夫。

夫婦でも相手の気持ちが分からなくなり、
助け合う方法も見失う、
それは結婚の終わり?
違う、自分で自分を助ける時よ。
自分を助けてくれる最良の人は自分。
それができれば相手を対等に感じられる。
人生は輝くわ。」

号泣しながら聞いてた爆笑

「家族はあなたを決して決めつけたり、
傷つけたり、
引け目を感じさせたりしない。
あなたの弱みを笑わないのは、家族だけ。
家族だけは、愛と敬意を与えてくれる。」

このスピーチの最後の言葉で今まで散々決めつけて引け目を感じさせて、笑ってきた娘と旦那が反省してるシーンが最高にスカッとした!!

人生は全部自分次第、
自分が自分を助ければ対等になれる。
悔しい気持ちをバネに勉強頑張るぞー!

今から寝る前にちょっと勉強します!
明るく前向きになれる素晴らしい映画でした!*ˊᵕˋ*