フランシス•フォード•コッポラ監督が、若くして他界した長男に捧げて制作したファンタジーコメディ。
いつものコッポラ監督からは考えられない作風だが、親心がジーンと伝わり沁みました。
実年齢は10歳。しかし見かけは40歳のジャック。
お腹にいた時から成長が早く、通常より4倍の速度で成長する早老症に似た病を持つ少年。
見た目でイジメられるのを心配した両親は家庭教育を選択して育てていたが、ジャックは窓から見る子供たちの仲間に入りたくなり学校へ登校するようになる。
初めは"怪物"と呼ばれたりしたが、子供は柔軟性があり、次第に受け入れてくれる友人が出来る。ジャックは舞い上がって喜ぶのだったが...身体の負担が大きくなり、17歳の高校卒業式ではもう老人の姿に...老眼鏡を掛けてのスピーチに涙を誘う。
身体がオジサンで瞳だけがキラキラの子供。これはロビン•ウィリアムズにしか出来ない役どころでしょう。
ママ(ダイアン•レイン)と無邪気に鬼ごっこして遊び回り、両親の布団に潜り込む。
学校の先生(ジェニファー•ロペス)に恋をする。
友達とツリーハウスでお泊まりごっこ。
ジャックはエロ本だって購入出来ちゃう。
サナギから蝶になる瞬間を愛おしさいっぱいで見守る。
ジャックの胸の内を思うと涙してしまいます。
人間は決して見た目ではない。その人の真っ直ぐさ、生き方が人の心を動かすのです。