ゆんぶりっく

ポルターガイストのゆんぶりっくのレビュー・感想・評価

ポルターガイスト(1982年製作の映画)
3.2
幼少期の私はこの映画のせいでテレビの砂嵐が怖くなってしまったわけですが、今の子供達って砂嵐って言っても伝わらないんだろうな…
と、関係ないところで感慨深くなる本作ですが、今見ると全然怖くない子供向けホラーだったんですねぇ…
ホラーっていうよりファンタジーに近いし…

新居に引っ越した主人公一家。
嵐の日に一番下の子が霊界に連れ去られるところから話が始まりますが、てっきりテレビに吸い込まれるもんだと勘違いしていた…!クローゼットだったのね!

それはいいんですが、霊媒師相手に「テレパシーで返答した」とかヘラヘラ答える父親を筆頭に、子供がいなくなったのにどこか余裕のある家族らに物凄い違和感を感じるし、緊迫感のない牧歌的な雰囲気がホラーとしてどうなのかという問題があります。

霊がキラキラと光に包まれながら優雅に階段を降りてくるシーンはどんな感情で見ていいのか困惑するし、後半に出てくる子供部屋の前にいたガイコツなんてビジュアルがドラクエの敵キャラですよ。
NARUTOの穢土転生を彷彿とさせる地面から棺桶がズズズッと出てくるシーンはもはやファンタジーの域。

過去に見ていたら別の感想も出てきたでしょうが、今見るとこれで怖がれってのは無理な話…
顔がドロドロになっていく描写やピエロの人形が襲ってくるシーンなど子供が見たらトラウマ必至なのは間違いないですが。
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