今話題の劇場公開作品ではありません。
28年前のジョン・カーペンターの珍しいコメディ(?)作品です。
え?カーペンター作品って全部コメディじゃないの?などというツッコミは聞こえないフリをします。
邦題は同じでも、数ある有名なH・G・ウェルズ原作版とは違い、原作・原題は“Memoirs of an Invisible Man”。
主人公はある事故のとばっちりで体が透明になってしまったビジネスマンで、透明の能力を利用したい組織から狙われることに・・・
チェビー・チェイス(『ファール・プレイ』『サボテン・ブラザーズ』)が堂々の主役。
お相手はダリル・ハンナ(『ブレードランナー』『スプラッシュ』)、悪役はサム・ニール(『オーメン3』『ジュラシック・パーク』)。
今回はカーペンターが自分で音楽を担当してないせい(?)で全体になんだか落ち着いた雰囲気。
実は私が大好きなカーペンター作品『遊星からの物体X』と『スターマン』の脚本と音楽は珍しくカーペンター自身ではありません。
この法則からすると本作も上記2作と同じくカーペンターらしくない突然変異かもと思って期待しましたが・・・
実にカーペンターらしい作品でした。
相変わらず妙なこだわりを発揮し、コメディとはいえ素直に笑わせてはくれません。
それでこそ鬼才カーペンターですね。