見知らぬ父を訪ねる幼い姉弟の冬の旅。
ふたりは父に会えるのだろうか、世界はひらかれるのだろうか。
ふたりは旅の中で善と悪、真実や虚偽、愛や死、沈黙と言葉―人生を知っていく。痛切なまでに美しい感動の名作。
↑Amazonさんから抜粋
感動の名作かはわかりません。※自分の中では超ド鬱映画(゜ロ゜;
先日、TSUTAYAさんに行ったら、本作やら「エレニの旅」などアンゲロプロス監督作がまとめて最新作コーナーに仕入れてあったのでビックリ!
レンタル開始記念レビューです(^o^)
本作は昔、単品でのDVD販売がなく、テオアンゲロプロスDVD-BOXでいささか高い出費をして手にいれたものです(^^;当然レンタルもなし
一昨年、追悼企画で再版されましたが今でも単品でも高いです…
して、本作は見知らぬ父を探しにアテネからドイツへ旅立つ幼い姉弟のロードムービー。
そこには温かさも微笑ましさもなく、子どもにも容赦しない監督の突きつける厳しい世界観( ;∀;)
苦難の旅が続きます。
テオ・アンゲロプロス監督作は長尺、難解でおおよそ一般受けしませんが、本作は子ども主人公だし、尺も2時間と比較的観やすい部類かと。
ただ、ロングショット、長回し、定点カメラは存分に使われています。
※↓ちょいとネタバレになるので注意を!
こちらの何が鬱かと言いますと、姉弟は金もパスポートもなく、12才と5才のため旅は困難を極めます。
そんな中、ヒッチハイクで二人を乗せてくれたトラックのおっちゃん。いい奴かと思われましたが、お姉ちゃんは荷台でレ○プされてしまいます(;o;)
直接描写はありませんが、それを外で待つよくわかってない弟を長回しで撮るシーンはかなりのダメージが…
内容は重く辛いのですが、とにかく霧を中心とした映像美は圧巻(゜ロ゜;
ラストはこれまた……(´д`|||)
一応、「パンズラビリンス」のように観客にまかせる面もありますが、自分の中でどうしてもハッピーと取れません(苦笑)
秋の夜長に鬱りたい方はレンタル屋でどうぞ!
見終わった後、衝撃と余韻で呆然となります( ゜o゜)