霧の中の風景の作品情報・感想・評価

「霧の中の風景」に投稿された感想・評価

NICE

NICEの感想・評価

3.9
ありもしないゴールを目指す、不条理な世界からの逃避行。

強烈な虚無感を感じさせる作品。
先が絶望だとわかっている時の希望ほど虚しいものはない…😢

タルコフスキーのような映像美と、各カットの撮影の巧みさに見惚れる。
地味ながらも繊細な映画だった👏

弟➡︎子供。
姉➡︎子供から大人へ変わっていく。
優しい若者➡︎大人になりたて。でもどこか大人になりきれない。
su

suの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

過酷で残酷な童話。
子供を取り巻く大人たちの描写がなんともおかしみが深くて、魅入ってしまう画が多い。

2人が迎える静かなエンディングに救いはあったと願うばかり…。

あと、全然色がない暗い世界で、一際目立ってた黄色いレインコート?の人達はなんなんだろう。何故かスワロウテイルのワンシーンを思い出すなど。

なかなかのスルメ映画ではなかろうか。他も見てみよう。
櫻

櫻の感想・評価

-
夢の中なら近く、現では気が遠くなるほどに果てのない旅。ただ静寂をつくりに降りてくる雪は息を白くし、凍える身体を寄せ合うふたりを、汽車はがたがたと揺らす。憧憬を抱くその人は、まるで物語の登場人物のようだった。賑やかな宴の隣にある死のにおい。現実の厳しさと容赦のない痛み。通りすぎる楽しい時間の刹那と別れ。年を重ねるうちにひとつひとつ知っていけばいい沢山のこと。この世の混沌。そうしてまだ見ぬ存在に語りかける、届くあてのない手紙は増えていく。霧の朝に浮かんだふたりの像は、影おくりして空に映したさいごの残像かもしれない。私はこの光に包まれた白い風景を、知っている気がした。
幼い姉弟が父親を求めて旅をする。それは気持ちがちぎれてしまいそうなくらい過酷であてのない旅。


作品全体を包み込む 静けさ が印象に残る作品。セリフも極端に少ないので必然的に映像に気を取られてしまうのだけれど、しかしそれが難解で全く油断ができない。

逃げる花嫁、瀕死の牛、海から引き揚げられる巨大な右手のオブジェ、静止した大人たちの間をすり抜けふたりが逃げる 雪の降る街 などなど。見てみぬふりが正解のような気もしないでもないけれど気になって仕方がない。それが何なのか自分には到底理解はできないけど、こういった印象に残るシーンがとても多い。


子供を主人公に据えながらも、淡々と力強く人生の厳しさと希望を描くテオ・アンゲロプロス監督のおとぎ話。←監督御本人曰く、そうらしい。

「霧の中の風景」自分には 人生の風景 のようにも思えたり。
Jose

Joseの感想・評価

-
本作から音楽を担当するエレニ・カラインドルーの『adagio』が素晴らしい。
このふたりの子供、ヴーラとアレクサンドロスは、『ユリシーズの瞳』の写真を撮るシーンにちゃっかり出演している。
masa

masaの感想・評価

4.4
アテネに住む12歳の少女と5歳の弟がまだ見ぬ父を探しにドイツを目指す
心象的な映像やシーンが多い
ヒメ

ヒメの感想・評価

4.4
うん、天使かな

姉弟が純白の雪のようにピュア


「僕はかたつむりさ」の青年
駅長さん
食堂のおじさん
国境警備の兵士

ハラハラどきどきの中にあった安心感。
好いひとたちだった。

トラックのおじさんだけは..
許せませんっ。

文字のない絵本みたいで好き。
物語になっているけれど
お話(文字)は書かれていないから
自分で台詞とストーリーを考えるやつ。
この映画が台詞少な目で
風景が綺麗だからかな。
子供の頃家にあった絵本、
なぜか凄く思い出して見たくなった。

もう、たくさん言葉にしなくても
良いって気がします。

私の考えた結末は、ふたりはちゃんと
お父さんに会えた。
時間を忘れながら急いだから。よね。
ラストの映像が絵画のようで
とても綺麗でした。

「こうのとり、たちずさんで」も
観たかったけど無くて残念⭐︎
KMD

KMDの感想・評価

3.9
もう辛くて観てられないよ、ヴーラが泣くシーンで止めようかと思ったわ。当てがあろうとなかろうと、進むしかなかった姉弟のお伽話。詩から創られた映画。テッサロニキ行っといてよかった。
Aki

Akiの感想・評価

-
終始、辛かったです。あの最後はきっと姉と弟が救われていると思いたいです、それ以外でレビューに書けることがないほど‥。、次は明るい映画を見よう‥。
OuiLow

OuiLowの感想・評価

4.9
「時間を忘れながら
しかも急いでいる
どこにも行かないのか
行ってしまうのかー」
刹那が永遠であってほしいと
永遠が刹那であってほしいという
気持ちにさせる映画だ。
>|