長回しの中で前景でも後景でもフレームの外でも何かが起きている。
闇から光へ、光から闇へと遷移しながら移動し続ける主人公2人の旅は、最後の列車で2人の顔に影が落とされた時、あるいは2人の乗るボートがサ…
久しぶりに見返し。
テオ・アンゲロプロスらしい要素があちこちに見られる。国境、旅芸人、資本主義を象徴する巨大な構造物、当てのない旅、人の善意、自由の代償など。
それらがロードムービーの中で得意の長回…
テオ・アンゲロプロス監督の映画は極端な長回しが特徴で作風もやや難解なので人を選ぶ作品であり、万人にはお勧めしがたいが合う人には合う、ハマる人にはハマる映画だと言える。タイトルや映画会社の名前も出ない…
>>続きを読む胸がキリキリ痛む過酷なロードムービー。長回しってあんま良さが分かんなくて、だから何?くらいに思ってたんだけど、この映画については、長回しが効果的に思えた。旅芸人たちの海辺でのギリシャに関する劇の台詞…
>>続きを読むギリシャ映画の巨匠テオ・アンゲロブロス監督の独特の、詩的で、静謐な映像で綴られるロード・ムーヴィー。幼い姉弟が父を探して、ギリシャからドイツへの旅に出る。列車を乗り継ぎ、途中、警察に追われ、いろいろ…
>>続きを読む目的地の存在しない、辿り着くことのないロードムービー。
子供2人が無軌道に行動するけれど、思い通りにいかないことばかり。途中そのリスクが1番嫌な形で発現してしまって心苦しくなる。
長回しが多用され…
奇跡のようなショットがいくつもある。ドアの隙間から見える雪、雪と人、ニワトリ、上演されなかったリハーサル… 突如挿入される超現実的なイメージ。映画のおもしろさってこういうものだよねという一つの解だと…
>>続きを読む 子供が外の世界で大人からの優しさや(性的)暴力、生き物の死に触れ、労働、恋と失恋などを経験して″霧の中の木″を見つける話。
終盤でようやくきちんとお金を払って列車に乗れるようになったけど、そこ…