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007/カジノ・ロワイヤルのbluetokyoのレビュー・感想・評価

007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)
3.8
いままでの007シリーズとは、まるで違う面白さ。終わり方もかっこよくてとてもいい。ジェームズ・ボンドの内面に触れた人物描写は的確でわかりやすく好感が持てる。タフでクールだが、脆くて繊細な感情を表現し得ている。難を言えば、タイトル通りのカジノは、ややチープでダサい感じ。カジノで損失を取り返そうなんて悪役は、そもそもたいしことはないし、そんな悪役を相手にしているCIAやイギリス秘密情報部というのも、なんだかウソ臭い。

簡単にあらすじ。
マダガスカルでテロ組織を監視していたジェームズ・ボンド、爆弾を製造していた男が気付き、逃走した。それを追うジェームズ・ボンド。
ターミネーターのように、問答無用の意志を感じさせる。

最後には射殺するが、所持していた携帯電話にエリプシスという文字。
エリプシスの文字の送信場所を調べると、バハマ・ナッソーにあるリゾートホテル、オーシャン・クラブであることを突き止め、そこへ行ってみる。
警備員室の監視カメラから送信者を割り出す。送信者は武器商人のディミトリオスだった。ディミトリオスの妻からマイアミ行きを聞きだし、さっそく、マイアミへ。
マイアミで、ディミトリオスからある荷物がカルロスという男の手に渡った。それを追うジェームズ・ボンド。
カルロスの向かった先は飛行場だった。航空機に小型爆弾を仕掛けて爆破するのが目的。
ジェームズ・ボンドは、カルロスと格闘したときに、小型爆弾をカルロス自身に仕掛けた。
カルロスが起爆装置をオンにすると、自分が爆発した。

ル・シッフルは、航空機爆破に失敗したので、莫大な損害を被った。その損失を埋めるために、モンテネグロのカジノ・ロワイヤルで、損失を取り戻す、という情報が入った。

ジェームズ・ボンドと金融活動作業部会の職員、ヴェスパーは、組んで、ル・シッフルの計画を阻止する目的でカジノ・ロワイヤルへ。

現地では、マティスという男が協力する。

なんとか、ル・シッフルを破産させることに成功したジェームズ・ボンドとヴェスパー、ル・シッフルの資金を銀行の口座にいったん入れておく。

ジェームズ・ボンドとヴェスパー、食事をして別れたが、ジェームズ・ボンドは、マティスが裏切っているとの情報を得る。慌てて、ヴェスパーのあとを追う。
だが、間一髪遅く、ヴェスパーは拉致されてしまい、さらに、ル・シッフルの罠に落ちて、ジェームズ・ボンドも捕まってしまった。

ここから先、結末を知りたくない人は見ないでね。

ル・シッフルは、なんとか、資金の口座番号と暗証番号を聞き出そうとするが、テロリストが来て、ル・シッフルはあっさり殺される。

ジェームズ・ボンドとヴェスパーは、なぜか、助かる。

ジェームズ・ボンドとヴェスパーが、療養しているときに、銀行員がやって来て、送金してくれという。その通りにして無事解決だった。

ところが、しばらくして、送金はまだか、という問い合わせ。ジェームズ・ボンドは騙されたと気付いた。

ヴェスパーの行方を探すと、彼女が資金を口座から下ろしていた。カネをアタッシュケースにいれて、なにものかに渡した。

ジェームズ・ボンドと激しい銃撃戦。建物は倒壊し、海に沈み始めた。ヴェスパーはエレベーターに取り残されそのまま海に沈んでいく。
ジェームズ・ボンドは、ヴェスパーを助けようとしたが亡くなってしまった。

あとで聞くと、ヴェスパーは、ル・シッフルを殺しに来たテロリストに、ジェームズ・ボンドの命を助ける代わりに資金を渡すという取引をしたのだ。ヴェスパーは、犯罪を犯してしまったので自死を選んだのだ。

ヴェスパーは、ジェームズ・ボンドが気付くことを予測して、自分の携帯電話に、テロリスト、ミスター・ホワイトの番号を入れておいた。

ジェームズ・ボンドは、ミスター・ホワイトを突き止める。おもむろに、ヴェスパーの残した携帯から、ミスター・ホワイトに電話。
ミスター・ホワイトが電話に出たところで、銃撃した。
わざと足を撃ったのだが、ミスター・ホワイトが、誰だ、と叫ぶ。
ジェームズ・ボンドが目の前に現れて、ジェームズ・ボンド、と名乗る。
ここで、終わる。
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