Punisher田中

007/カジノ・ロワイヤルのPunisher田中のレビュー・感想・評価

007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)
4.3
「My Name is Bond.....
James Bond.」

殺しのライセンスである00を得たボンドはマダガスカルにて、監視していた男から「エリプシス」という名の大型旅客機爆破計画を知り、阻止するために奔走するボンド。そして、この計画に絡んでいるとしてル・シッフルという男の情報をMから得る。
ル・シッフルは世界各国のテロ組織から預かった資金をマネーロンダリングしつつ運用している。大型旅客機製造会社の株を空売りして仕込んだ上で、同社が製造した旅客機を爆破し、大きな利益を得ようとした。
しかし爆破計画をボンドに阻止されたことで大金を失い、テロ組織に返却する資金を取り戻そうと「カジノ・ロワイヤル」にて開催されるポーカーに参加することになった。ボンドはそのゲームに参加し、国の資金を使ってテロ資金稼ぎを阻止するよう命じられ、監視役として送られて来たヴェスパーとともにゲームへ挑む....果たしてボンドはこのカジノ・ロワイヤルで勝利することができるのか??そして、ル・シッフルの野望を阻止することができるのか?という物語。

ダニエル・クレイグは最高のボンド。本当に、ちょいワルながらもセクシーでクールなボンドそのものだ。
何たってこの映画はテンポがとてもよく、全く飽きることがない。そして、やりたい放題なボンドのはちゃめちゃっぷりが余すところなく感じる今作。何気に笑えるところもたくさんあってちゃんとバランスのとれた映画になっていた。ポーカーのシーンではポーカーがわからなくとも「あ、まずいな」とすぐわかる雰囲気でポーカーがわからなくても見てられた。ル・シッフル役のマッツ・ミケルセンも最高にイカしていた。最新作の007スペクターでもカジノ・ロワイヤルは割と繋がっているため、スペクターを見る予定がある人はこの作品をちゃんと見るとスペクターで割と「あっ!」となるぞ!!
何よりも最後。そう、最後のシーンが最高だ。ありがとう。ダニエル・クレイグ。