せびたん

愛のむきだしのせびたんのレビュー・感想・評価

愛のむきだし(2008年製作の映画)
3.4
いつかもう一度観なおしてレビューしようとずっと思ってましたが、もう一度観る気がどうしてもしないことに気づいたので思い出しレビューで。

時間が長いわりに一気に観れて、なおかついい作品だった記憶があるものの邦画独特の後味の悪さがひっかかりました。

何ともいえないあの後味の悪さは私がこれまでの人生(リアル)で一度も体験したことのない種類のものであり、またこれからもリアルでは体験しないとしか思えないのでまったく共感できなかったです。異物感しかなくて、日常的にこういう作品ばかり観てたら体内に悪性腫瘍が発生しそうなイヤな予感しかなかったです。

プラス面だけに目を向けるといいなすごいなと思えるところはたくさんあったけれど、この異物感の自傷行為めいた?屈託過剰な?印象が私は苦手でした。攻撃性の向く方向が無差別的で反社会性を感じるというか。

これをどなたかうまく表現してくれていないかと映画評を探してみたものの、出会えず。太平洋に浮かぶ巨大なクエスチョンマーク(アルチュール・ランボーの詩から引用した「気狂いピエロ」から引用)のように私の心に浮かんだままです。

あ。
西島くんと満島ひかりはよかったです。

なのでわたし的には無条件でOKな3.5ポイントをほんの少し下回るポイントで。好みじゃないけどよくできてる作品のラインである3.0は大きく超えときました。
でも私には合わない。好きじゃない。
せびたん

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