浅野公喜

重犯罪特捜班/ザ・セブン・アップスの浅野公喜のレビュー・感想・評価

3.4
重罪人達を追う特殊班を描いたロイ・シャイダー主演のたまに売ってる炭酸飲料を思い出さずにはいられないタイトルのポリスアクション。

ストーリーが少し把握しにくい上に基本地味な展開と演出に終始しており感情を揺さぶるような点が少ないのが少し残念な所ですが、やはり見所は中盤に用意された長丁場のカーチェイス。クラッシュや爆発こそ少ない&無いものの「ブリット」や「フレンチ・コネクション」といったカーチェイスが評価された作品に携わったフィリップ・ダントニ監督だけにポンティアック・ベンチュラとポンティアック・グランドビルといったアメ車がベコンベコンと巨体を揺らし轟音でNYの街中や郊外を時に子供達を蹴散らし時にバスの影に隠れ銃撃しながら疾走する様は迫力満点。

洗車中に外からドアに施錠しトランクを狙う洗車場のシーンもホラー風BGMに機械の音、ブラシのアップ等を挟むことで異様な緊張感が有り際立ってました。
浅野公喜

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