りえぞう

駅馬車のりえぞうのレビュー・感想・評価

駅馬車(1939年製作の映画)
4.0
舞台となったモニュメントバレーで、等身大のジョン・ウェインのパネルと一緒に写真を撮った思い出がある駅馬車。
初めて鑑賞。
モノクロながらモニュメントバレーは今も昔も変わらずに美しい!

小さな馬車内に7人も乗り込めるのか⁉︎と驚きながら、この狭い空間を共にする乗客たちと、保安官と御者を加えた9人の人間模様、やりとりが面白い。相乗りした男女のそれぞれの事情や思惑が描かれていて、ローズバーグまでの道のりで起こるハプニングやロマンスありの人間ドラマ。
お尋ね者だが強くて優しいキッドが、ライフルをくるりと軽々回して登場するシーンが格好良い。アル中の名医は憎めないキャラで保安官とのラストの計らいも粋。
名場面と言われるアパッチ族に襲撃されるシーンはさすがに見応えがあり、馬車が荒野を走るシーンの疾走感、長回しは圧巻。
エンドロールのトップがジョン・ウェインではなくダラス役のクレア・トレヴァーだったのを見て、娼婦である一人の女性が駅馬車での旅を通してキッドと出会い、人生を再生していくストーリーが軸だったのだと最後になって思いました^^;
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