キリスト教の「7つの大罪」に基づいた猟奇連続殺人事件。この捜査にあたるベテラン刑事と若手刑事の姿を描くサスペンススリラー。
ラストはなんとなく予想しながらも、最後までハラハラしながら鑑賞。
「ミルズやめてー!」と心の中で叫んでしまうほど、最終的には犯人の思い通りに殺人が完結してしまうストーリーが見事でした。
誰もが日々些細な罪を犯していること、それに無関心でいる私たちを罰することを正当化するような犯人の語りは、狂気と知性を感じる不気味さでした。
刑事としてのプライドと溢れ出す怒りとの間で葛藤するミルズ、脳裏をよぎるような一瞬の映像からの衝撃の展開。
このラストシーンのブラピが凄い。
1年前から計画するほどの用意周到な連続殺人を、犯人は途中で計画変更するのですが、元々のシナリオも気になります。そのシナリオでも異常者である犯人は同じラストを選んでいたのでしょうか?
異常者も人間。
モーガン・フリーマン演じるベテラン刑事の言葉がどれも深いです。
観た後の後味の悪さが、この映画の秀逸さですね。