VIII

少年と自転車のVIIIのレビュー・感想・評価

少年と自転車(2011年製作の映画)
4.4
子にとって父親は神。だから父親に捨てられた子は神に見捨てられた子供であり神の望まない子。
そういう風に子は思い、世界は自分に興味がないと思い込む。

主人公の性格はクソですが、それで当たり前。大人の都合のいいように描かれた子供ではなく、あれが親に捨てられた子どものリアルな姿なのである。

しかし最後、彼は自転車で向かうべき場所ができたのだ。
それは帰る場所であり、自分の居場所である。
それを思うとこの物語はハッピーエンドに違いない。
VIII

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