氷雨水葵

ファイナル・デッドコースターの氷雨水葵のレビュー・感想・評価

3.8
2022年リライト100本目

再掲

◆あらすじ
アミューズメントパークに来たウェンディは、卒業アルバムに使う写真を撮りながら違和感を感じていた。「デジャヴみたい」と思いながらも、ウェンディは友人たちに誘われジェットコースターに乗ることに。

いよいよコースターに乗り込んだウェンディたちだったが、ふとしたことが原因でコースターが脱線。自分を含め友人たちは凄惨な死を遂げる。

そんな夢を見たウェンディはパニックになり、コースターから降りてしまう。だが、ウェンディの彼氏ジェイソンたちを乗せたコースターは走り出してしまい、夢のとおりコースターは脱線。ここから''死の連鎖''がまた始まる―――!

◆感想
最初に言っときます、個人的に一番嫌な死に方は日焼けマシン!

今回も序盤から不穏な感じですね(笑)身動き取れないコースターでの凄惨な死からスタートし、次はちっぱい女子ふたりが日焼けマシンの餌食に!「飲むな」言うてるのになんで飲み物持ち込むの!?鍵が閉まったり、水滴が落ちたりと、すべてにヒヤヒヤ。しかもノリノリで歌ってるのが「愛のジェットコースター」とか不穏すぎるやろ。日焼けマシンからの棺桶カットインは、不謹慎かもやけど笑ってしまった。
本作では珍しくヒロインのウェンディが予知夢を信じていないんですよね~その代わり彼女を亡くしたケヴィンが、6年前の180便の飛行機事故の話を持ち出しています。のちに、ウェンディも今回の事故と同じような事例を持ち出して、ふたりで死を回避しようとします。もう少しウェンディの性格がよかったらというか、周囲の気遣いに心を開いてほしかったところ。彼氏を亡くしたにしてはあっさりしてるし、ちょっと冷たすぎたかも。
ジェットコースターの席順で死んでいくのは、1作目の飛行機と同じ設定でした!そういう意味ではしっかりシリーズの遺伝子を受け継いでます。明確に1作目の回想シーンはないものの「どんな内容だったのか」と観てない人に期待感を抱かせる演出でした!

本作に限らずですが、ホラー要素はないです!ピタゴラスイッチの過程はずっとヒヤヒヤしてるけれど、観る人はそれよりもグロ演出に意識がいくかも!スリラー要素が満載なので、グロ平気だよ☆って人はぜひ!

3作目の『デッドコースター』よろしく、ジェットコースター要素は序盤のみです!そこからは生存者に警告する定番の流れ。でも、それでもちゃんと面白いのがこのシリーズ。「生き残った、ふぅ~(安心)」って思った矢先死ぬ(筋トレシーン参照)…一時の安心を返してくれ(嫌いじゃない)。しかも、死ぬまでに独特の間があって「来るぞ来るぞ」ってドキドキワクワクさせてくれる演出好き💛

死亡フラグバチバチで、オチもしっかりあって素晴らしい仕上がりに!

2022年7月31日加筆修正
氷雨水葵

氷雨水葵