錦之介『武蔵』の３作め。全５作のうちの３作めという位置付けで、大きな盛り上がりもなく、いかにも途中、いかにも続編ありという感じで終わってしまう。
副題の『二刀流開眼』も、たいした苦労話も、悟るまでの経過もなく、いつの間にか二刀流になってしまっている。
吉岡の二代目のだめぶりと、天才佐々木小次郎の存在感だけが目立つ。副題を『佐々木小次郎登場』とでもしたほうがいい。それにしても、自分的には高倉健の佐々木小次郎は似合ってない。健さんのイメージが出来上がってしまっている側からみると、あの長髪も、何より天才肌で人情にうとい感じが、とてつもなく違和感がある。ちょっと見では強面なので合いそうだったのかもしれないが、スターというものを考えさせられる難しい問題だ。(>_<)
吉川英治の原作からしてそうだが、やたら偶然の出会いとスレ違いが多くて、ちょっとお伽話ちっくに思えてしまう。
オババがうっとうしくてキライ(笑)
