Kiki

未来を生きる君たちへのKikiのレビュー・感想・評価

未来を生きる君たちへ(2010年製作の映画)
4.0
"赦し"か"復讐"か…ビターなテーマ
原題「HAEVNEN」(復讐)

「未来を生きる君たち」とは?
クリスチャン少年とエリアス少年
そして、この作品を見た人達のことですね!

いじめに対する報復
暴君な男に対する報復
悪党のボスに対する報復
(夫の裏切りには、別居)

子供の喧嘩から…
「暴力」に暴力を振るう「愚かさ」を教えた
エリアスの父もまた、アフリカ難民キャンプの医師として、妊婦の腹を切り裂く極悪ビッグマンには感情を抑えきれなくなってしまう
綺麗事ではなくなる魂の爆発の瞬間!
この行動を「正当化」して見てしまうことが、この映画の肝なんでしょう!

そして
このシーンから…今なお繰り返し起こる戦争
テロ攻撃への報復を連想させられる


クリスチャンが執拗に"復讐"に執着するのは
母親の死、延命治療を終わらせた父に対する怒り
ちゃんとお別れができていなかったよね…
納得のいかない死が、納得のいかない「暴力」に対する報復をもたらせてしまった…


私には、とても解釈して説明できるような
テーマではありませんが…
喪失感からのその先……
憎しみを超えたその先……

未来を信じて生きるのです!
Kiki

Kiki