Matsuzoh

未来を生きる君たちへのMatsuzohのレビュー・感想・評価

未来を生きる君たちへ(2010年製作の映画)
4.2
ふんわりしたタイトルですが、デンマーク語の原題は「復讐」だそうで、「暴力にどう向き合うか」を描いた骨太な作品でした
あらすじ読まないとタイトルでその感じはつかめませんでしたわ

スウェーデン人であることもあっていじめられてる少年エリアス
アフリカの難民キャンプで働く医師である父と、転校してきた同級生クリスチャンは、暴力に対するアプローチが極端なほどに真逆

デンマークでもアフリカでも暴力とどう向き合うのか、という状況に巻き込まれ苦悩する父
父とクリスチャンの間で揺れるエリアス
それぞれの家族の問題も交え、最初冷静沈着に見えたクリスチャンの行動にヒヤヒヤ、その背景には説得力も

暴力の連鎖は避けたいが、非暴力は貫けるのか?・・・と、観てるこちらの気持ちも揺れました

最後、デンマークにもアフリカにもその後どうなってるの?という部分があって、そこに触れないのが若干気になりますが・・・

同じ監督の「真夜中のゆりかご」は今一つハマれないところがあったんですが、全体的にはズシリと響くものがあり、よかったです
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