腐った豆腐

メン・イン・ブラック3の腐った豆腐のネタバレレビュー・内容・結末

メン・イン・ブラック3(2012年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

シリーズで唯一観た事あったMIB3。だいぶ昔で覚えてないのでほぼ初見に近い。前作MIB2からの続き。相変わらず前作同様に1時間ちょっとで観れる映画とは思えないほどの満足度。前作に引き続き驚くほどのテンポの良さとスピード感とSF特有のなんとも言えない気持ち悪さも健在。今作は前作から10年後Jがエージェントになる1からだと15年後が舞台。ざっくり話すとエージェントZの死後、Kへの過去の因縁を抱えた脱獄犯アニマルボリスが脱獄し現在を変える為に40年前にタイムジャンプし、タイムジャンプした先で未来を変えてKが死んだ世界を作り出し、JがKと地球を救う為に40年と1日前にタイムジャンプし未来を元通りに戻すとてもややこしい話。前作前々作とはまた毛色が違うタイムトラベル要素を加えた大ボリュームSF作品だった印象。アクション要素も前作よりもボリュームアップしてるし、時間を超えてるだけあり伏線回収も凄くて、前作に引き続きギャグとコミカルも残しつつ感動も加わった作品に感じた。詰め込みまくってるのにストーリーとして成立してるのが秀逸過ぎる。作中の時間がかなり経過してるのでコンビを組んで長い同じみのJとKの掛け合いも凄く良かったし、過去に飛んだ後のJと若いKの掛け合いも良かった。ストーリーの途中から出てくる未来を覗けるエイリアンのグリフィンのキャラが作品のストーリーが未来へ進む程に際立ってて凄く良かった。作品全体を通して漂う今まで過去2作品には無かった緊張感も新鮮で良かった。特に最終盤のアポロ11号打ち上げ直前のKがアポロに装置を取り付ける時の緊張感は見もの。作中序盤に語られて作中を通してずっと謎だったJの父親の行方がまさか終盤に出てきて殺された大佐だったとんでもない伏線回収も衝撃的で良かった。Jが無事未来を変えてから、ラストにグリフィンがあったかもしれない未来を語って締める終わり方もとても良かった。間違いなくMIBシリーズでは一番面白い作品。感無量。