もえ

ツィゴイネルワイゼンのもえのネタバレレビュー・内容・結末

ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

ホラーともアートとも言い切れないような不思議な映画だった。考えてもあんまり分からない系。
個人的にはあんまり好きくない。笑
鈴木清順映画について分かればもっと見方がわかるのかもしれない…

彼岸と此岸の境目で起こる物語で謎だらけ。
あの世とこの世、生と死の境目がなくなっていって、誰が生きてて、誰が死んでるのか、訳分からなくなってくる。

映像は綺麗。青い木からの転換シーンがなんとなく印象的。
とにかく不気味なシーンが多い。突然飛ぶカット割とかも謎。青地と周子が電話でやりとりしてるシーンの交互に2人を写すところなんてめちゃめちゃ遊んでる。
食事シーンの音を不自然なくらい大きくして生を感じさせているみたいな解釈もあって、ふーんって感じ。全体的に気味悪さを感じさせるのがうまいなぁーって感じ。

なんか全体的に前衛的な舞台とか見てる時の気分だけど、なんかもう少し腹落ちできそうな気もする。そこがめちゃめちゃ気持ち悪い。
好きな映画じゃないけど、好きな人がいるってのもなんとなく分かる。

最後は結局境目がぐしゃぐしゃになって、青地も生と死の境目を越えた的な話だったのかなぁ…
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