捜査官と容疑者
過去を隠す男と内に秘めた狂気を持つ男。
今までのドニー・イェンの映画とは一線を画すような新たな境地。
前半と後半でジャンルも主役も変わるという構成ですが、そこまで見づらさは無く、きっちりとわかれたそれぞれのパートを楽しむことができました。
とはいえ、ドニー・イェンのアクション目当てで見始めたものですから、前半暫くは金田一耕助染みた金城武による推理を見させられるとは思っていませんでしたけど。
それでも、合間に挟まるドニー・イェンのアクションと、”かくありき”で進められ若干強引ながらもあっている推理はそこまでダレることもなく、楽しむことができました。
そして後半に入ってからのドニー・イェンのアクション!
かー、かっこいいなぁおい!
構えをした時点で、それまでとは別キャラといっても過言ではない雰囲気を身にまとい、バッタバッタとなぎ倒していくのはやはり気持ちがいいですねぇ!
と、思いきや。
今回は無双はほどほど。
というかまあ単純にアクションシーンが控えめですからね。シナリオ的な面白さはありましたが、物足りなさもありました。
予想していたものとは違いましたが、「こういうのもあるのか」といった感想を抱かせてくれるほどには面白かったです。