OneEyedJOKER

震える舌のOneEyedJOKERのレビュー・感想・評価

震える舌(1980年製作の映画)
-
本作は、泥んこ遊びをきっかけに破傷風に冒されてしまった少女・昌子と、彼女を看病する両親が次第に追い詰められていく様子を描いた作品。

う〜ん…数多くの映画ファンが「トラウマ映画」として挙げているのがよく解った。

【エクソシスト】を上回る様なシーンは、とにかくリアルで観ているこちらまでが「ヒィィィィ」となってしまう。

幽霊や殺人鬼が出てくる、下手な映画より よっぽど怖い。

数億年前から生き延びてきた『破傷風菌』と闘い続ける少女、そしてその両親を陰鬱と描いている。

中盤で父親が病床に伏せる娘の横に座りながら語るシーンがあるのだが、そこで思わず涙してしまう。

看病疲れもピークに達し、ノイローゼ状態に…そんな両親が「自分達がこの子を一生懸命看病してやるんだ」という強さをもってない所がリアルさを増長させていた。

興味がある方、機会がある方は是非ご鑑賞を!
OneEyedJOKER

OneEyedJOKER