狂おしいほどに切なく そして
痛々しい 究極の愛のかたち
問題作として物議を醸した本作品だが
これを卑猥ととらえるべきでは無いと思う
これほどまでに 愛することが出来ることは 何て幸せなんだろうか
羨ましくも感じてしまう
愛に暴走して行く定(松田瑛子)と
その全てを受け入れる吉藏(藤竜也)
定を見つめる吉の眼差しは
何処か 必ず来るであろう道を予知し
受け入れる覚悟で満ちていた
「定 お前が望むことを私は全て受け入れよう」その瞳が訴えている
2人の狂気とも取られるであろう愛は
その後 皆の知るラストを迎える
愛のみに生きた2人のことを 羨ましく
本作の芸術性 名作性に思いを馳せながら余韻に浸りきった
出来るなら 1度は観賞してみて頂きたい作品だ