【第47回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞受賞】
ベトナム戦争の惨状を写したドキュメンタリー。ベトナム戦争が集結したのは1975年、この映画の頃にはまだ終わっていなかった。
カンヌ映画祭批評家週間でプレミアされたものの、政治的報復を恐れた配給会社が降りてしまい、ワーナー・ブラザースが配給として名乗りを上げたという。
政府の高官からベトナムの民間人や事業家、兵士や活動家など様々な人物からみたベトナム戦争を真っ向から描いている。
今ではベトナム戦争は過ちだったというのがある程度共通認識ではあるが、なにせこの映画では現在進行形で起こっている最中。ベトナム戦争を正当化する人も普通にいる。
「東洋では命の価値が安い」という主張には何いってんだとなった。確かに考え方は違うかもしれないけどそれとこれとは話が別だろう。
まだ終結していないからこその生の映像がある意味新鮮。売春宿でのアメリカ兵士や銃で撃たれて血が吹き出すベトナム人など生々しい。