昔話を歴史物に翻案したって感じの映画だったんだと思う。多分。
ロビンフッドを知らない状態で、これが元のロビンフッドからどうズレていて、そのズレがどんな意図のもとズラされているのかを考えるのがちょっと楽しかった。
中世の雰囲気が良かった。
ロードオブザリングを一回ちゃんと見てみようかなと思った。
──見ながらとったメモ。
・マグナカルタとか、あ!これコテンラジオで聞いたところだ!ってなってテンション上がった。
「国王には民が必要、民に国王が必要なように」
社会契約論?マグナカルタの成立とかをやるのか?
コテンラジオ聴いてて良かった〜〜。歴史はマジでさっぱりなので、あれ聴いてなかったら何のこっちゃだったと思う。
ただこれ、本当にロビンフッドなのか?
ほかのロビンフッドを見たことがないんだけど、ロビンフッドってこんな感じの話なの?
多分違うよな?
多分、一般的に語られるロビンフッドって、地域的なヒーロー(義賊)なんだと思うんだよ。ねずみ小僧とかそんな感じの、地域の民には愛されてるけど、世界を変えたりはしないキャラクター。
民の味方として活躍するものの、ロビンがいても居なくてもイギリスの歴史は変わらない。
そんなロビンの物語を、国の構造を変えうるまでに拡大させたのがこのリドリースコットのロビンフッドなんだと思う。多分。知らんけど。
マグナカルタは結局映画内では成立しなかった。
ロビンの物語は世界を変えず、ロビンはギリギリのところで歴史ではなく昔話、ラストのナレーションから言葉を借りれば伝説に留まった。
しかしロビンに過去を設定し、さらにそれを歴史と接続することで、彼をキャラクターから人物にした。そんな感じなのかな。
・ジョン王は分かりやすくクソ野郎だったけど、リチャード王も大概だった。
王の御前であるぞってなんやねん。空気読めよ〜。何この時間?クソ萎えるわ。
お忍びで来たなら途中で身分を明かすなよ。そういうとこだぞ。
正直者から話を聞きたいって言っておいて、正直に話をしたら晒し刑?マジで終わってんな。どうせいっちゅうねん。
こういう奴本当に、ほんっとうに嫌い。
本当のことが聞きたいわけじゃないんだよな。自分に都合のいいことを本当のこととして言って欲しいだけ。
・特に序盤は分かりづらかった。
ロビンの話と、刺客の話と、マリアの話の3軸?
むずいな。知らん人ばかりなので誰が何なのかよく分からん。
マリアが誰なのかはまだ分かってなくて大丈夫なんだよな?
──その他、細かな感想。
・レリーフの入った謎の石碑、それが農地と森の境くらいにポツンと置かれてるの良いね〜。
・木陰から刺客達がワラァ……って出てくるの良いねえ〜。
・ちょい役でドゥニメノーシェが出ていた。