三樹夫

ワイルドシングスの三樹夫のネタバレレビュー・内容・結末

ワイルドシングス(1998年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

からみあう舌(ウソ)と舌(ウソ)…真実は何処に⁉したたり落ちるポイズン・ジュース、一滴残さず飲ませてあ・げ・る。愛欲渦巻く背徳の疑惑(よくぼうのインモラル・サスピション)‼
完全に気が狂っていた時の木曜洋画劇場の予告がすべてを表しているというか、つまり木曜洋画劇場がチョイスするような感じの映画。

やることしか頭にないような、調子こいたガキしかいない高校で、教師(マット・ディロン)からセレブ生徒(デニス・リチャーズ)へのレイプ疑惑事件が発生。しかもゴス生徒(ネーヴ・キャンベル)もレイプされたと証言し、町中が大騒ぎの中、裁判が開廷。とここでどんでん返し。実は生徒2人の狂言であったことが判明。レイプ疑惑の晴れたマット・ディロンだったが、もう街にはいられず、セレブ生徒の親から示談金を得て街を去ることに。とここでどんでん返し。実は教師と生徒2人は裏で手を結び、金をせしめる計画を立てていた。計画成功までもう一歩というのと股間の高まりからマット・ディロン、ネーヴ・キャンベル、デニス・リチャーズの3Pが始まるが、刑事(ケヴィン・ベーコン)は3人の狂言ではないのかと疑っていた。ベーコン刑事は独断で捜査を行い、セレブ生徒とゴス生徒のレズ現場をビデオ撮りに成功。捜査会議で盗み撮りを公開上映して、上司から狂ってるのかと罵倒されるも疑惑は確信へと。
一方、こいつベーコンプレッシャーに負けてチクるんじゃないのかと疑心暗鬼からゴス生徒は口封じで殺され、セレブ生徒は事情聴取に来たベーコン刑事と撃ち合いになり死んでしまう。とここでどんでん返し。実は教師とベーコン刑事は裏で手を組んでおり、実は今回の事件は教師とベーコン刑事が仕組んだ計画だった。
計画の成功を祝い、ヨットで沖に出た教師とベーコン刑事だったが、レンチで締めてくれないとか、何か引っかかってないとかビンビンの裏切りフラグが立ち、ベーコン刑事絶体絶命のピンチ。とここでどんでん返し。実はゴス生徒は生きており、今度の事件は教師とゴス生徒が手を結び計画していたのだった。
ベーコン刑事を殺して計画は成功も、またもやレンチで締めてくれないと教師のビンビンの裏切りフラグが立つ。とここでどんでん返し。実はゴス生徒はIQ200の超天才で、すべて手のひらで転がされていたのだった。教師を殺し、浜辺で弁護士から金を受け取り、あってもなくてもいいようなネタ晴らしインサートがEDクレジットいくつか挿入されTHE END。

二転三転するどんでん返しが売りだが、単にどんでん返しすればいいってもんじゃないことを教えてくれる。どんでん返しためのどんでん返しというか、別に何処で終わろうとも誰が真犯人だろうともなんとでもなる。教師生徒2人が結託した狂言だけど疑心暗鬼で自滅し合いましたでもいいし、教師とベーコン刑事が組んでましたの所で終わってもいいし、どうとでもなるから、実はこうでしたを連発されようがどうでもよくなってくる。バカ映画度が増し増しになっていくので、そういうので木曜洋画劇場にロックオンされると。ただバカ映画としては結構楽しめるけど。どんでん返し連発のアホさ以外にも、濡れ濡れで洗車とか、隠し撮りレズビデオの上映会とか、ベーコンのシャワーシーンとかマヌケなシーンが多いから、友達と一緒に観たら声出して笑えるパーティームービーだと思う。ただベーコンは何を考えて製作総指揮して、小ベーコンまでチラ見せしたのか。
三樹夫

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