安堵霊タラコフスキー

太陽の王子 ホルスの大冒険の安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

4.5
高畑勲を偲んで。

日本アニメを一歩前進させたとも言えるエポックメイキングな作品。

日本初のアニメ映画である白蛇伝や初代TVアニメの鉄腕アトムと比べて、キャラの動きやカメラワークが70年代のハイジや未来少年コナンの原型とも言えるくらい洗練されていて、これは高畑勲が監督というだけでなく宮崎駿が場面設計に携わっているからでもあるだろうけど後のジブリ作品的な演出もいくつか見られて感嘆する。

高畑勲と宮崎駿の両人が初めてメインスタッフとして名を連ねた、この日本アニメの真の夜明けとも呼べる作品、高畑勲が亡くなった今だからこそ改めて評価すべき作品のように思える。