長谷川億名

天使の涙の長谷川億名のレビュー・感想・評価

天使の涙(1995年製作の映画)
5.0
この映画のムードの、一番重要な要素は雨なんだろうか、
雨は包み込み、閉じ込め、濡らして、体を冷やし、体温で蒸発し、いつかは止む。
「肌寒いこの気候が嫌いになりそう
彼に送ってくれるよう頼んだ。
すぐに降りることになっても、この温もりは永遠だった..」
「傘が欲しいときに彼が近くに来た。毎日雨だったらいいのに」

映画館から外に出ると、街を歩く人たちの動作はブラーがかかって見え、見慣れたネオンはいつもよりカラフルだった。
「毎日たくさんの人とすれ違う。その中に、親友になれる人がいるかもしれない。だから僕はすれ違うのを避けない。」
いくつものキラーな台詞、永遠に続くような何かを求めながら、一瞬一瞬を生きる、人物たちの面影を探してしまう。

こういう映画を観た後は、一人でいたらいつまでも人恋しい気持ちが抜けないからそのあとに予定を入れとくべきだと思った。

ふとしたときに、会いたくなる人物たち、そのたびに少しずつ違うことを打ち明けてくれる様な気がする

BDで観て良かったのは、speak my languageのシーンがすっごく鮮明でエロかったこと!でも色は一般化されてしまっていたような。
フィルムで観たい!
長谷川億名

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