長谷川億名

詩人ヨーゼフ・アッティラの少年期の長谷川億名のレビュー・感想・評価

5.0
ヨーゼフ自身の眼差しの様に憧れに満ちて母親を見つめるカメラは母の動き全てを視界に入れて離さない。

そしてそれ以上にカメラは「機械」として、人物たちの「顔」を克明に具体的に映す。

映画は母親の顔で終わり、その顔は母の人生の過去と未来全て(アッティラが本当に自殺をする時も含めて)の瞬間を凝縮したような表情をしている。

「言葉」はなく、現実はまるで夢のよう。
つまり、それは映画だ。
長谷川億名

長谷川億名