おたしん

告発のときのおたしんのレビュー・感想・評価

告発のとき(2007年製作の映画)
3.7
これが実話ベースなのだいぶ悲しい。
戦争を経験した兵士の苦しみを少しでも知ることができたんじゃないかな。

死と隣り合わせの日々を生き劣悪で残酷な環境で過ごせば人は変わってしまう。
仲間はもちろん親すらも知らない姿に。

帰還してからの死なんて悲劇すぎると思った。
せめて戦死ならまだしもと。
でもこれはこれで違った形の戦死なのかもしれない。

サスペンスとして死の真相や誰が犯人なのかってのを考えながら鑑賞した。
どうしても繋がらなかった。
いやいやそんな立派な人間が凶悪なことしないだろと。
でもそれを可能にしてしまうのが戦争。

負傷するのは身体だけではない。
精神もボロボロになるほどやられる。
今までの常識が通用しなくなり狂っていく。
従わなければならないルールがさらに狂わせる。
写真の一件が惨すぎた。
救える命なのに。

マイクのキャラクターが分からなすぎた。
ラストで変化の前後を改めて知る。
生きても死んでも待つのは地獄。
仲間の1人が言ってたように誰が死んでもおかしくなかったかもしれない。
あんな光景を目の当たりにしてしまったら自分を制御できる自信はありません。

ただ悲しい人が増えるだけの争いは今すぐになくなってほしい。


シリアスなストーリーだけどテンポが良くて飽きずに最後まで見れました。
トミーリージョーンズ名探偵すぎたかもだけどね。笑
みなさんの感想にあるように奥さんの演技すごかった。
シャーリーズ様は安定のクールビューティーで惚れます。
ジョシュブローリンの出演時間短すぎ!

ポールハギス監督の作品は多分好み。
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