告発のときの作品情報・感想・評価

「告発のとき」に投稿された感想・評価

MiYA

MiYAの感想・評価

2.5
「映画天国」にて。監督が「クラッシュ」のポール・ハギスというので期待したら、あれ?

最後に明らかになる真相も、軍や国家が絡んだ陰謀だったりを期待するわけですが、実話を基にしただけあって、びっくりするくらい地味。わずかな手がかりと推理で事件の構図がひっくり返っていくところは面白いですが、どうも真相部分のインパクトが弱いですね。戦争がいかに人間を壊してしまうのか、そして家族を失う悲しみといった反戦メッセージを出したかったのであと思いますが、なかなかこの淡々として演出では伝わるものも伝わらないなぁ。

珍しく黒髪のシャリーズ・セロンが美しかったですが、最近疲れた役どころが多いですね…。

それと、この平凡な邦題はなんなんでしょう。「告発の行方」?「真実の行方」?「評決のとき」? 勘弁してー!
K

Kの感想・評価

4.2
大義なき侵略戦争は従軍する兵士の人間性をも破壊する。この映画は、2003年にイラク戦争から帰還した若い兵士に実際に起きた衝撃の事件を通して、戦争の毒が米国社会をむしばむ様子を描く。

社会的理念とおよそかけ離れた戦場での苛酷な現実と、普通の青年を殺人マシンに変える不正義の戦争への加担が人間の心を押しつぶしてしまうという事実。

PTSDを描いた作品の中でも、かなり本質的な闇に迫った作品。あまりの衝撃に胸が苦しくなる。
kottan

kottanの感想・評価

4.3
イラク戦争帰還兵である息子が失踪し、退役軍人の父親がその真実にじわじわ迫っていく。
戦争によって殺人衝動を覚え、心を病み、人生が狂っていく。戦闘場面はほぼないのに、戦争の無意味さ怖さが胸に迫る。
無表情で淡々、元軍人らしい父親の豪胆で不遜な物言いが初めは鼻につく。しかし、その豪胆さや高圧的な様子が日常の動作やら癖やら視線などから絶望的な物になる様が手に取るように分かり何とも言えない気持ちになった。トミー・リー・ジョーンズが本当に素晴らしい。
これが事実に基づくストーリーと言うのだから本当に怖い。
トミーリージョーンズ…すっかり缶コーヒーが似合う謎の宇宙人になっちゃったけど、渋くて存在感があってやっぱり良いわ〜💕

イラクから帰還した後に失踪した息子は、無残に殺されていた。事件の真相を追って元軍人の父は自力で捜査をはじめる。

事件を捜査する刑事にシャーリーズセロン。地味な服装とメイクでその美貌を封印してる✨

戦争は体だけじゃなく人間の心を深く傷付ける。過酷な戦場での体験は人間性を蝕んでいく。

父の知らない息子の本当の姿。淡々と進む物語の中に、犯罪を追うサスペンスの要素と、戦争の傷跡に触れる悲しみの要素が混在する。

戦争って敵対する相手だけじゃなく、自分自身をも殺してる。運良く戦場から帰って来ても、心を病んで立ち直れない人達が大勢いる。

実際に戦場へ行かない偉い人が国の為だと声高に叫ぶけど、自分で行って確かめてきたら平常心でいられる?自分の子供を無惨な現場に送れる?

国を守るという美名のもとに、どれだけの名もない戦士が闇に葬られてきた事か。

トミーリージョーンズ・シャーリーズセロンの渋い演技と共に、ずっしり重い課題を与えられたような気がしました。
いずこ

いずこの感想・評価

4.1
イラク戦争に従事していた息子が失踪し、父親が行方を追う話。
人を歪めてしまう戦争の恐ろしさを感じた。
トミーリージョーンズ、シャーリーズセロン、スーザンサランドンの演技が素晴らしすぎて鳥肌たちました
アメリカで実際に起こった事件を基に撮られた映画。
イラク戦争が起きた事による顛末が衝撃的。

イーストウッド監督の「ミリオンダラーベイビー」などの脚本を手掛けたポール・ハギス氏が監督。
それもあってか脚本が良い。
少しサスペンス調で展開していくドラマで
派手さは少なくて淡々と進んでいくんやけど
終盤の中身が濃過ぎて衝撃度がかなり強め。
「アメリカン・スナイパー」とか戦後の兵士のPTSDについて描かれた映画は結構あるけど
少し違う側面を描いていて心にドシンときた。
星条旗の使い方が上手すぎて感動した。お見事。

しかし邦題が酷い。原題は「In the Valley of Elah」。
劇中でこの言葉の説明がなされるんやけど
まさにTHEタイトルって感じで良い。
WOWOW 録画鑑賞.
重たい問題でしたが面白かったです。父役が軍人だからか?日本人観光客並に部屋を綺麗に使うキャラだったので、親しみが湧き息子の闇の部分を知ってしまうのは悲しくなりました。母親は遺体を見て帰る。情熱を持つ女刑事は、1人息子が待つ家に帰る。イラク戦争から帰る兵士。帰ることが重要だ、帰る家があるだけで人は幸せだと限らないと作品を通して学びました。逆さま国旗は本来SOSですが、帰還兵の問題に目を背けて、受け入れる場所がない国に対しての反戦の意味だったと思いました。
たぼ

たぼの感想・評価

3.5
人類が起こした、最大の愚行である戦争。

軍役満了と同時に亡くなった我が子の死の真相を追う父親役をトミー・リー・ジョーンズが熱演。
因みにこの作品は実話に基づいて作製されており、エンドロール時に当時の、実際の現場で撮られた死亡写真が出てくる。

この作品もまた、戦争について色々と考えさせられる1本であった。
サラ

サラの感想・評価

3.6
シャーリーズセロンはこういう男性社会で働く強いシングルマザーにぴったり。トミーリー演じるハンクはどう見ても良い父親なのに息子を2人も失うなんてやるせない。
ラストの淡々とした自白シーンが恐ろし過ぎた。また戦争について考えさせられる作品でした。
じゃん

じゃんの感想・評価

3.8
ポールハギスは凄い。
クラッシュ同様、重い話をストレートではなく、織り込むように描く。

戦争の悲惨さだけでなく、
DV、女性差別、親子愛、ドラッグなど。

クラッシュほど重層ではないので、この作品は観やすかった。

法廷サスペンスではないが、息子の死の謎を解き明かす探偵ものになっていた。

少しずつヒントや証拠が出て辿り着いていくの脚本がまた上手い。

主演2人が素晴らしい。
セロンもジョーンズに負けず、存在感があり良い。

ぼろぼろの逆さまの国旗が、色々物語っている。

喪に服す、SOS、USAの逆でASUなど。

息子の喪に服すが、
アメリカやアメリカ国民はSOSで、
国家や国旗による戦争はアスホール、ケツの穴だと。

現代はエラの谷だから邦題に出来ないのは理解出来るが、告発のときではニュアンスがかなり違う…

ダビデとゴリアテとかが良いけど、難しいなあ。
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