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愛を読むひとのkumoのレビュー・感想・評価

愛を読むひと(2008年製作の映画)
3.5
マイケルの朗読が字の読めない彼女の人生において希望だった。また、彼女との交流が彼の人生を輝かせた。世間の偏見を物ともせずただただ愛を育んでいる二人が微笑ましかった。サイクリングデートで親子扱いしてきた店員さんに見せつけるようにキスするシーンが好き。
少年時代のマイケルは割と素直に感情をぶつけてたけど お互いに想いに蓋をしては開いてそのすれ違いが重なって修正しきれない溝ができてしまったのが切ない。ハンナがもっと弱みを見せられたら良かったのかもしれないと思うけど21も歳離れてたらそういうわけにもいかないか…
日本にいると読み書きができる事は当たり前だけど、それを学ぶ機会を与えられなければ途端に人生は困難なものになってしまうことを痛感する。学習の機会がすべての人に開かれることはこの社会で人間が平等に生きていくことの土台となるのだと思った。
ラストは少し救われる展開で良かったかなぁ
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