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花束みたいな恋をしたのkumoのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
3.1
恋愛にのめり込んで就活をおろそかにしたり、ただ楽しくやりたいことやって過ごしたいというヒロインの幼稚さが、初めの方の少し堅苦しいけど頭がキレる描写と合わなくなって、人間性の軸がぶれてしまったというか、いまいち感情移入しきれなかった。
ただ、結婚ってやっぱり難しいよね、という感想が最後に残った。
あんなに好きだったのに、大切な存在だったのに、楽しかったのに、でも絶対に結婚という未来はもう選べない、具体的なきっかけとか理由とかよくわからないけど「この人は違う」となってしまって、今更愛おしく思っても引き返せない切なさはリアルだった。
結末だけ見たら無駄に思えるような恋愛も未来に繋がる自分の一部だから、タイトルにある通り花束をもらった思い出くらいに消化して前に進めたらいいよねと思った。
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