一人旅

愛という名の疑惑の一人旅のレビュー・感想・評価

愛という名の疑惑(1992年製作の映画)
4.0
TSUTAYA発掘良品よりレンタル。
フィル・ジョアノー監督作。

患者の姉と恋に落ちたことで事件に巻き込まれていく精神科医の姿を描いたサスペンス。
脚本が良く練られた作品で、二転三転するスリリングなストーリーで最後まで目が離せない。ネタバレ注意の作品なのであまり具体的には書けないが、ロマンティックな大人の雰囲気からシリアスな展開へと徐々に変貌していく。劇中散りばめられたいくつもの伏線が後々ストーリーを動かすきっかけになっていくさまも見事で、様々な要素が入り組んだ内容ながら綺麗でまとまりのある作品に仕上がっている。
そして、本作はキム・ベイシンガーを堪能するための作品でもある。ミステリアスな女を演じ、リチャード・ギア扮する精神科医を女の色気で翻弄する。魅惑的なスタイル以上に、キッと見開いた目の演技に惹きこまれる。リチャード・ギアは男前ではあるが、普段通りの無個性の演技で面白味はない。キム・ベイシンガーとユマ・サーマンの美人姉妹に好かれるといういけ好かない役どころ(医者失格!)。そんな幸運極まりない男が徐々にどつぼにはまっていき、事態を収拾するため策を巡らす。むしろ、キム・ベイシンガー抱けたんだから多少のことには目を瞑ろうよ?
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