ゴリアテの憂鬱

中国女のゴリアテの憂鬱のレビュー・感想・評価

中国女(1967年製作の映画)
4.0
アンヌ・ヴィアゼムスキーの自伝を読み終えたのと、『ニューヨークの中国女』を観に行こうと思ってるということもあり、その前に本作を鑑賞しました。

このご時世では何かと批判を浴びそうなタイトルです。

当時、毛沢東の革命思想に傾倒していたゴダールが、その運動が世界の青年達に与えた影響(この翌年にパリでも5月革命が起こる)を、知的さとキッチュさを交えたゴダールらしい映像表現で伝える作品。

若い頃にゴダール映画を観た時は、自分の知識も今よりも遥かに乏しかった(今もどんぐりの背比べ状態ですが)ので、斬新なオシャレ映画くらいにしか捉えれていなかったですが、ゴダールの映画は博学な人ほど面白さが倍増していくんだろうなということにようやく気付けるようにはなりました。

自分が初老を迎える年齢になる頃までには、もっと研鑽して知識を増やして、ゴダール映画を今よりももっと理解して楽しめるようになっていたいと思う今日この頃です。