ゴリアテの憂鬱

怪物のゴリアテの憂鬱のレビュー・感想・評価

怪物(2023年製作の映画)
4.1
物語を立場の異なる3人の視点から描いた作品。

子供を取り巻く社会の不条理と繊細な少年の心が、見事な構成で描かれています。

この世はなぜこうなのか?
なぜ善人ほど生きづらく、損をするのか。

あまりにも残酷な世の中。
だけど、その中を必死に踠いて生きていかなければならない。
自分の為に、周りで応援してくれている人達の為に。

エンディングを迎えた頃に僕の中に現れたやるせなく複雑な感情を、坂本龍一の〝Aqua〟が優しく洗い流してくれました。


これからも是枝監督を応援します。