Stroszek

DOOR IIIのStroszekのネタバレレビュー・内容・結末

DOOR III(1996年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

南米の寄生虫により身体を乗っ取られ、異性を惹き寄せるフェロモンを撒き散らす謎の男と、保険外交員の女性の話。

女性保険外交員のお仕事物としても面白かった。枕営業をほのめかす嫌な圧のかけ方をする上司の存在とか、キャリアアップを狙うには大口の契約を取らなければならないのに伸び悩んでいるうちに、幽霊のような女性ばかりが働く会社の部長の謎に引き寄せられていく田中美奈子とか。

田中美奈子のストッキングを履いた足のアップが何度もあり、フェティッシュなこだわりを感じる。

厚いビニールカーテンや洋館なのに鉄の引き戸(『悪魔のいけにえ』オマージュ?)といった黒沢清のシグナチャー小道具を確認した。

寄生虫に乗っ取られた謎の男役の中沢昭泰、ググったけどフィルモグラフィにこの作品しかない。モデルらしいということは分かったが、実際に謎の男だったので驚き。棒読みだが茫洋とした掴みどころのない存在感で、東出昌大(同じような棒演技)がお気に入りと言っていた黒沢清のお眼鏡にかかったのかもしれない(この文、ぼーぼー言い過ぎである)。
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