強引な捜査で空回りし続けている主人公の刑事は、悪を根本から根絶やしにしたい思っていた。
マフィアのボスを捜査の延長上で殺したことにより、警察からは左遷させられ、マフィアからの報復で命を狙われることに。
左遷先で、股間を撃ち抜かれる同様の手口で連続殺人事件が起きるが、レイプの被害者女性がチンピラグループへの復讐のために実行しているものだった。
主人公と復讐をする女性は、
悪が処罰されないことへの怒りを抱える点で、心を通わせる。
女性がチンピラグループの中にいた気弱な男への復讐を実行する時、現れた男こそが、悪が処罰されない権化であることがわかるお話。
・下品なものと上品なものはかなり視覚的に対比になる。
→醜いものと美しいものの対比ともいえる
・ヒロイン女性の魅力がすごい
→美しいことがベースにあるんだけど、どこか怖さ、ヤバさを常に感じさせるオーラがある
以下ネタバレ気味
・キャラクター同士の結託と対立構造が反転的でおもしろい
→刑事と殺人者という相対する立場でありながら、悪が処罰されない社会の仕組みへの怒りを持っている点で心が通う
→本来同志であるべき刑事と警察署長だが、署長は自分の弱みのために、刑事の捜査を妨害する対立構造が激化していく
・ダーティハリーは、最悪の敵と対峙する話でありながら、本当の敵は身内にいるっていう話なんだなぁ