イチロヲ

マルクスの二挺拳銃のイチロヲのレビュー・感想・評価

マルクスの二挺拳銃(1940年製作の映画)
4.0
金鉱を目指して西部に出立した詐欺師が、土地の売買をめぐる権利書争奪戦に巻き込まれてしまう。戦前戦後のハリウッド喜劇を牽引したグループ、マルクス兄弟の第10作目。

1870年のゴールドラッシュを背景にしている内容。鉄道敷設の権力をもつ青年が、古い土地を所有する老人の孫娘と恋人関係になるのだが、権利書がチコとハーポのもとに動いてしまい、さらに権利書の強奪を企む悪党まで現れてしまう。

撃つか撃たれるかの西部で、銃を持ったことがないマルクス兄弟が大奮闘。東部から来た余所者のため、あちこちでバカにされるのだが、持ち前のポジティブ・シンキング(ただのバカともいう)で、苦境を乗り越えていく。

クライマックスに入ると、走行中の蒸気機関車を舞台にした、ノン・ストップ・アクションが展開。「これ、どうやって撮影したの?」と言いたくなるシーンが連発する。机の引き出しが勝手に飛び出してくるギャグは、ザ・ドリフターズの元ネタに違いない。
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