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吹けば飛ぶよな男だがのchampavertのレビュー・感想・評価

吹けば飛ぶよな男だが(1968年製作の映画)
3.5
後の森崎東であればもう少し笑いに転化できたんだろうが、山田洋次には重すぎる話だったのだろうか。ここではもうド底辺チンピラのなべおさみがただただいたたまれなくて、その表情ひとつ見てるだけでこちらまで悲しくなってくる。女性に起こりうる悲惨を一手に引き受けるあまりにか細い緑魔子(おまけにキリスト者という縛りつき)と、女性の力を引き出そうとするミヤコ蝶々は対極にあるように思えるが、それにしても緑はあっけなく、これまた切ない。
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