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リヴィッドのbennoのレビュー・感想・評価

リヴィッド(2011年製作の映画)
4.0
ジャケ写に一目惚れ(๑♡♡๑)…。

D. ボウイでも有名なヘテロクロミア(虹彩異色症)….左右の瞳の色が違うオッドアイ…を持つ主人公リュシー。

作中では…『違う色の目はそれぞれが魂の入口と出口なの』と…。


フランスの寂れた港町…訪問介護ヘルパーの仕事についたばかり彼女は、先輩に連れられて森の奥にある荘厳な古い屋敷を訪れることに…

かつては有名なバレエの教師だったというその屋敷の年老いた女主人ジェセル…彼女は娘アナに先立たれ、遺言に従って、昏睡のままベッドで寝たきり状態でした…。

この屋敷には多くの財宝が隠されていることを知ったリュシーは恋人ウィリアム、その弟ベンと共に盗み出す計画を立てます…。

深夜3人はなんとか屋敷に忍び込みますが、ジェセルしかいないはずの屋敷から奇妙な物音が……。

赤と黒を基調にしたゴシック調の屋敷の中…草をモチーフにしたロートアイアンの手すりが素敵で…それが影となって壁に映し出される映像もとても蠱惑的な美しさ…。

そしてそこで彼らが見つけた…オルゴール仕掛けのLiving deadのバレリーナ少女アナ…亡くなったはずのジェセルの娘でした……。

……"アナは死んでしまったのではなく、
ただ壊れただけ"……



  〜〜〜⚠︎以下ネタバレ含みます⚠︎〜〜〜








最も恐ろしかったのが…剥製動物たちのおままごとの食事会シーン…みんなが一斉に…*/ω\*)キャー!! 思い出しただけでも鳥肌が…っს

そしてウィリアムの弟ベンがやられちゃうところも…ベールを被ったバレリーナ人形3体…なんて優雅な出立ちと思いきや…殴る、蹴る、滅多打ちにする、突き刺す、引き千切る、噛み千切る…ハァ〰︎っს

血まみれゴア描写は妥協なく、まさかの最も苦手な手術シーンっს そこで冒頭のオッドアイの設定が生きてきます…ジェセルはリュシーとアナの魂を蛾の蛹(?!)によって入れ替えてしまうのです…。

壊れていたのはアナではなく…母親ジェセル…アナの過去にまつわるストーリーがホラーそっちのけでとても切なかったです…。

クライマックスへ展開して行くにつれ、ファンタジー色が強くなり、特に口元と服が血まみれのアナが草原にポツンと佇む姿はとても幻想的…。

ラストは…ホラーということを忘れてしまうくらい…
無垢なる者は天上に引き寄せられるのです…。

因みに…一瞬出てきたバスルームのダルちゃん…めちゃ怖っს


thanks to; 寅次郎せんせー✽.。.:*:.。.❁.。.
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