さすらいの用心棒

マイ・ブルーベリー・ナイツのさすらいの用心棒のレビュー・感想・評価

3.0
失恋したエリザベス(ノラ・ジョーンズ)。慰めてくれたのはカフェのオーナー(ジュード・ロウ)が焼くブルーベリーパイだった。しかし、それでも別れた彼を忘れられないエリザベスは、旅に出る。

大好きな推理作家ローレンス・ブロックが脚本に関わっているということで。さらに『花様年華』のウォン・カーウァイ監督の英語圏デビュー作であり、CDで甘いスモーキーボイスを聴かせてくれるノラ・ジョーンズが主演というのも見る動機になった。
けど、どうだろう。
色とりどりのライトが織りなす美しさ、スローモーションから匂い立つ色気など魅力的なシーンは数あれど、いちばん期待していたストーリーがあまりにも弱かった(笑)

(余談)
アル中のキャラがそこそこ重要な役で登場するが、彼がアル中である理由はたぶん、ブロックの人気シリーズのマット・スカダー探偵がアル中であることに由来している。禁酒クラブに通っていたり、元妻がいるなど設定がそのまま。この映画のキャラのようには弱い人間ではないものの、設定を拝借した理由は、ブロックにこのキャラを映像化したいという想いがあったからだろうか。ちなみにこの作品の前に『800万の死にざま』でジェフ・ブリッジスが演じ、このあと『誘拐の掟』でリーアム・ニーソンが演じることになる。