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ゆれるのKのネタバレレビュー・内容・結末

ゆれる(2006年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ深い作品。
本来の人間の姿が題名に「ゆれる」とあることで更に奥行きが増している。
人生は常に変化していくもので常にゆれているそんな様子が描かれている。
映像を通してもゆれており、きっかけの事件も揺れる橋の上で行われる。
この事件現場の橋のゆれも色々な意味が含まれる。事件を起こした兄、それを見ていた弟、そして亡くなった智恵子。そこから起こる出来事に兄弟の繋がりが真実と嘘の狭間で選んだ選択は兄を有罪にするものであったが裁判での兄は証言する弟をみてむしろホッと肩の荷がおりてる気がした。
それは多分兄は弟が犯罪者の弟になりたくないから嘘をついて無実になろうと言ったからであり弟は自らの嘘や裁判での兄の嘘に本来の兄を見失っていたからだと思う。
だからこそラスト過去のビデオを観て兄の手にあった傷の原因をしり、本来の優しい兄の姿をみてようやく気づくことができたんだと思う。
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