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ゆれるのmasaのレビュー・感想・評価

ゆれる(2006年製作の映画)
4.0
これは名作なのではないでしょうか。
兄弟って何なんだろう。

東京に出て写真家として成功している弟のオダギリジョーと、実家のガソリンスタンドを継いだ香川照之。

ある事故をきっかけに、軋轢を生みお互いの想いがゆれていく。

とにかく役者さんたちの演技に引かれる。
今考えるともの凄い豪華な配役だ。
兄弟のオダギリジョーに香川照之、幼なじみに真木よう子、父親に伊武雅刀。スタンドのバイトに新井浩文。
弁護士に蟹江敬三、裁判官に田口トモロヲ、警部補にピエール瀧。
す、すごすぎる。

特にやはり香川さん、この方はほんとに上手ですよね。最後のラストシーンの表情が物凄い印象的。

ただ、幼少の頃のフィルムで父親の伊武雅刀の若作りが不自然過ぎて笑ってしまいました。。

この映画もさまざまな解釈ができるが、ゆれる気持ちを緻密に描いている。ラストはもう真実なんかどうでもよくなってしまった。

兄弟の絆ってどういうことなんだろう。また良作に出会えました。
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