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LIVE FOREVER リヴ・フォーエヴァーのKAZUのレビュー・感想・評価

5.0
極度の経済状況の悪化による失業と暴力(フーリガン)ドラッグの蔓延と、10年以上続く保守派、当時のサッチャー政権末期に巻き起こったポップミュージックによる英国復権の狼煙。英国が自らのプライドを取り戻した"Brit Pop"ムーブメントのドキュメンタリー。

や、もう最高ーーーっでした。
終始興奮とはこのこと。当時劇場で鑑賞した思い出フィルターは少なからずあるが、それにしても最高。10代のころNMEを買いにわざわざ渋谷のHMVに神奈川からわざわざ通ってたこと。TOP OF THE POPSをVHSに溜め込んでコレクションしてたこと。梅ヶ丘の「洋服の並木」でモッズスーツを仕立てて似合いもしないのにかっこつけてたこと。全てがこの時代のブリットポップカルチャーに浸ってたからです笑。

OASIS BLUR PULP Elastica Swede Underworld Portishead Super Grass Massive Attack Stone Roses Radio Head etc

当時の狂乱を当事者が余すことなく、政治や社会状況を挟みながら上記バンドの楽曲とともに進んでいきます。時折、トレインスポッテイング(最高か!)、オースティンパワーズとか同時代のThe Britishな映画作品もチラホラ紹介され更に興奮。

幾度となくブリットポップリバイバルは叫ばれたし、当時のバンドにも引けを取らないバンドは現れたけど(Arctick,Libertins,XX etc)、同時多発的に集中したのは時代がそうさせた必然なんだろうなと作品観て改めて納得でした。

余談
サッチャー政権を背景にした映画では
名作「パレードへようこそ」とビフォアブリットポップとして「24アワーズパーティピープル」を合わせて鑑賞を激おすすめします。最高。

2016.12.19
2018.2.10
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