イチロヲ

白バラ学院 わいせつな放課後のイチロヲのレビュー・感想・評価

3.5
校内の男たちを惑わす存在となった女教師(麻生かおり)が、嫉妬する女子生徒たちの策略によりレイプ被害を受けてしまう。魔性に翻弄される女教師の人生模様を描いている、日活ロマンポルノ。

「女の魔性」を放っている美人教師が、無意識的に男を振り回していく物語。教諭同士の蜜月と生徒の青臭い性行動を対比させながら、性のカオス状態を描いていく、ロマンポルノの定石をベースにしている。

主人公を恋慕する、イジメられっ子の童貞少年がキーパーソンとして登場。大人の言動が理解できず、脳内がオーバーフローを起こしている感覚が完璧に表現されており、70年代作品の風間杜夫の役回りを彷彿とさせるものがある。

しかしながら、主人公が血気盛んな男子生徒のことを信頼しきっており、あまりにも無防備なところに予定調和の感が否めない。学校教諭としての資質を疑ってしまうレベルだが、「ポルノ映画の表現の範囲内」というフォローも無きにしもあらず。
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