すえ

マッチ工場の少女のすえのレビュー・感想・評価

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)
-
記録

手への執着、溢れるリアリズム、救いのない絶望、いやーこんなもんほぼブレッソンやないですか。でもそれでいて一種の爽快さ(音楽に拠るところが大きい)があったり、カウリスマキ組のキチンとした役者を使ったりと、違うところもある。

ただあまりにもブレッソンに接近しすぎかなとも…どちらも手元やそれ以外の画はシャープで素晴らしいんだけど、どうしても比べてしまう。

今まで以上にブレッソンを感じた今作は、ある意味カウリスマキなりの挑戦状なのかなとも感じ取れた。

ドラマティックなのに淡白、淡々と人が死んでゆく、やはり死を特別扱いしないカウリスマキが好きだ。

2024,1本目 1/2 BluRay
すえ

すえ