記録
手への執着、溢れるリアリズム、救いのない絶望、いやーこんなもんほぼブレッソンやないですか。でもそれでいて一種の爽快さ(音楽に拠るところが大きい)があったり、カウリスマキ組のキチンとした役者を使ったりと、違うところもある。
ただあまりにもブレッソンに接近しすぎかなとも…どちらも手元やそれ以外の画はシャープで素晴らしいんだけど、どうしても比べてしまう。
今まで以上にブレッソンを感じた今作は、ある意味カウリスマキなりの挑戦状なのかなとも感じ取れた。
ドラマティックなのに淡白、淡々と人が死んでゆく、やはり死を特別扱いしないカウリスマキが好きだ。
2024,1本目 1/2 BluRay