ちーくん

マッチ工場の少女のちーくんのレビュー・感想・評価

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)
3.7
アキ・カウリスマキ作品。「パラダイスの夕暮れ」、「真夜中の虹」から続く労働者三部作の三作目ということですが、自分は本作が一番好きでしたね。少し話が変わりますが、同監督の「コンタクト・キラー」を観た時に感じたもっと孤独に満ち溢れた冷たい作風にしてほしかったという思いを本作でやってくれてよかったです。監督の作風的には少し緩くて温かみを感じるものが多いとは思いますが、全編通して悲しい物語を作っても北欧の少し肌寒い雰囲気と相まって面白い作りになると思います。個人的には今まで観たカウリスマキにはなかった北欧の静けさを感じられて好きな作品でした。
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