このカウリスマキ監督作品を見るのは「過去のない男」に続いて私にとって二つ目です。
何とも味のある特徴的な映画を創る監督さんです。
最低限のセリフで、淡々と通す。時間も1時間とちょっと。
わかりやすいストーリー展開、かといって浅くて薄っぺらではないと感じました。
突っ込み所は確かにあります。それよりも 主人公イリスの薄幸さが哀れで、世の中の不条理さにウンザリします。
挿入される音楽が どことなく日本的な懐かしさがあるのは何故なんだろう?
そして 歌詞が強烈なメッセージを放っている。まるでセリフの少なさを補足するかのように、、、
イリスは 自分の楽しみを見つけようとしただけなのに。可哀想で可哀想で仕方ない。