こんなに悲しいストーリーだったっけ、、
公開当時は、映像や校正、登場人物の描き方のの斬新さの印象が強すぎたのか、ちょいお洒落な映画だったかな、という記憶だけ残ってた。
でも今回改めて見たら、こころがヒリヒリと痛くなりような感覚。
あらすじではモテない少女が、、という表現だがそんなもんじゃない。
いまでは多分あり得ない、ダンスパーティで女が男から選ばれるにを一生懸命着飾って待つ。1人選ばれない時のあの表情、、
リッチな男に一夜の遊び相手とされるが、恋愛経験の無い少女は本気で結婚相手と思い家に招いたりする。(1人でダンスパーティやバーに行ったり意外といろんなことに挑戦してるのが面白い)
全編に、気まずいいたたまれないような空気が流れる。
これがこの映画の味というか香りというか。
イリスの表情が何度もクローズアップされるが、それもこの作品のムードを作っている。やりきれない、諦め、恥ずかしさ、、、
リッチな男の、子を身籠もって、それをすごく可愛らしく純粋に手紙で知らせるが、始末してくれ、とパソコンで書いた1行だけの返事。
そこで女が変わった。
臆病で自信なさげだったのが、堂々と強気な女に。
自分を痛めつけた奴らに復讐する、という信念が生まれて、それをやり遂げるという目的が出来たからか。
ネズミ駆除の毒を次々とそいつらに飲ませていく。母親にまで。。
警察に捕まる時も、堂々と。
その先を想像してしまった。
刑務所で子供を産み、さらに強くなり、もし刑期を終えることができたなら、新しい強い人間として新しい世界が待ってる事だろう。